当山では昨年より通夜の中で葬儀を行うと言う方式をとらせて頂いております。と言うのも、最近は通夜には多くの方がお参りにおいで頂くのですが、葬儀になりますと身内と招待者のみで淋しい感じです。本来は葬儀に大勢の方が参列し僧侶も大勢で亡き人をお送りしたものです。しかし、仕事の都合や日中では時間が取れないと言うことから夜の通夜にお参りをして香奠を置いてくる形が多くなっています。そこで当山では皆さんがお参りできる通夜において大勢のお寺さんにも参加頂き葬儀を行えば、本来の厳かで賑やかな式になるではないかと考えました。次の日は、早朝より出棺(火葬)、寺に戻って開蓮忌(3日)・初願忌(初7日)を行い、納骨(墓地)・精進落とし(食事)、午後1時半頃には解散できます。葬儀を片付け仕事的に思われる方もありますが、葬儀の時間を前倒ししただけで内容は何一つ変わっていません。むしろ次の日は身内で懇ろに火葬と初七日を行う事が出来ます。現代に即し寺側が変えていかねば葬儀自体の本質も意味がなくなってしまう。選択肢のひとつとしての考えから一考察してみました。未だ試行錯誤の状態ですが、お話をして納得頂けた方にだけ実施しております。
葬儀を通夜に行う